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SHARP A DON n DJ 無也 インタビュー by BUNDAI YAMADA

DJ無也率いるニューヨーク・ハーレムの下剋上からSharp-A-Donが1stアルバム『INTOXICATED WATER』をリリース。シャープは下剋上名義のアルバム『The ALBUM』で日本人のラッパーとも共演を果たしており(SEEDAもその一人)、来日(日本でのツアー)経験もあるラッパーだ。筆者は特にギャングスタ・ラップが好きなわけではないがシャープのスキルはオススメ。実際何回かNYCでそのレコーディング風景を見せてもらったこともあるのだが、煙とヘネシーにまみれながらリリックを書かず(持たず)に次々とレックしている姿を見ると「ライフ・イズ・ミュージック」という言葉をリアルに感じることができた。以下のインタビューも(基本的には無也が答えてくれたものだが)、ライブ感のあるものだと思う。日々のノイズが多いのはアメリカ(NYC)も日本(TOKYO)も同じだろうが、やはり無也のインタビューを読むと音楽自体、音楽の制作自体は日本よりも日常的な気がするが…どうだろう。


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ーーー今回のアルバムに統一したコンセプトはありますか?


無也「今回は Sharp-A-Don(シャープ・ア・ドン) のアルバムってことで、俺だけの意向で決めたワケでは

ないよ。ただシャープとロン・ブラウズと俺で…っていう流れは決めてた。やっぱり意識してるところは ハーレ

ム かな。最近はキレイなハーレムも見えるけど、こんな汚いところで生活してるやつもまだいるってことだね。とにかく色んなハーレムの生活場面で聴けるものに仕上げたから俺らの生活がかなり出てると思う。音に関しては色んなジャンルに聞こえるかも知れないけど、これが俺らのHIPHOPだからね。後はノリだよ。1曲目の「Gang Sta」はシャープは一生ギャングスタでいるみたいなことを誓ってる。365日ギャングスタだって(笑)。あと捕まった仲間のことも。他にも「NASTY」ていう曲はストリップソングだね。これは皆でストリップ行った時に「 YO! なんかストリップの曲があったらこの女達もっと狂うでしょ?」っていうノリでストリップの帰りに作った。「5IN DA MORNIG」は、女が朝5時にムラついたら俺に電話くれみたいな。CLUBの帰りとか酔っぱらって俺らもよく朝の5時ぐらいに女に電話するからね(笑)。そういう普段の生活感を出してるね。とにかく黒いアルバムだよ。」


ーーーシャープとの間でレコーディングの間、楽曲について話し合ったりしますか?


無也「もちろんいつもすげ~話し合ってる。でも音楽や考え方も合うところもあればもちろん合わないところ

もある。 それはやっぱりHIPHOPに対する考え方にリアルだからだね。俺には考えられないこともやってくるからね。俺がもっとこうした方が良いとかいうと、聞き入れるところもあれば聞き入れないところもある。やっぱ自分をすげぇ持ってるからね。やっぱり俺は枠にハメようとするけど、そうすると、いつもシャープたちに『WHERE IS UR  HARLEM SWGA?(おまえのハーレムのスタイルはどこにあるんだ?)」とか聞かれるね。『俺らはハーレムだぜみたいな』(笑)」

 ーーーロン・ブラウズが参加していますが、下剋上とロン・ブラウズのレコーディングの流れを伺いたいです。


無也「ロン はシャープの幼なじみなんだよね。シャープは昔からハーレムでUptown CrewとMONEY AVEっていうグループをロンとやってて、BETやらHOT97とかに出てたんだよね。俺がシャープのアルバムを作ってるって話になったら、ロンが『俺も参加する』みたいな軽いノリからスタートした。ロンも色んな場所に飛び回っててかなり忙しいから、時間が空いたらスタジオに来てレックしたり音を確認したり少し調整したりね。ロンの感性は凄いと思う。とにかくなんでもありだし、聞いたときのフィーリングをすげぇ大事にしてるからね。俺も勉強することがいっぱいあったよ。他にもロンの家でレックしたりとか結構時間が掛かったからね。」


ーーーそれはどんな「レコーディング現場」でしたか(雰囲気やテンションなど)?


無也『とにかくテンションが高いね。 スタジオにみんな遊びに来てる感じだよ(笑)。酒飲み過ぎてスタジオで吐いたやつもいたりね。でも自然に出来ていく、なんだろうな? その流れが本当に大事で俺もそれを大切にしてる。だからこのアルバムは俺らの生活だよね。結構内容についてはたまに言い合いすぎて喧嘩したり。だから真剣だよやっぱり。リアルなもの作りたいからね。でも結構、NYで売れてる曲も俺からしたら『えっ?」みたいな感じから生まれてるのもかなりあるからね。俺らは俺らしい作り方で作るだけだね。だから全曲ヤバいよ。」



ーーーシャープから日本のヘッズに向けてメッセージをお願いします。


シャープ『まず最初に言いたいことは日本のヒップホップ文化、ファンには心からアツいラヴとサポートを…感謝してるぜ。去年、日本のヒップホップの音楽に対して忠誠心を持ったファンの前で、その素晴らしい国でライブできたことは俺にとっても名誉なことであり、それはかけがえのないことだ。そして今年はその素晴らしい日本のヒップホップの文化へ俺が恩返しする番で、俺はそのために必死にこのアルバムを完成させた。今回は俺の兄弟であるロン・ブラウズとビックスにプロジェクトに参加してもらってる。俺の第二の故郷である日本に帰ることが楽しみでしょうがないよ。1 Love, 1 Life  Gekokujo-Boogaz on da wall!』

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ーーー最後に下剋上の今後の活動について聞かせて下さい。


無也『今年は色々動くよ。スタジオに隠りっきりだったからね。もちろん音の制作もするけど、新しいことにもどんどん挑戦して行くよ。Mix CDもかなり面白いのを作ってる。みんなが知っている日本の曲をサンプリングした曲とかね。他にも日本人の新しいラッパーを全面的にプロデュースもしてみたいね。もしニューヨークまで本気で来るアツいやつがいるならデモでも送ってよ。下剋上で住む所と飯くらい面倒見れるから(笑)』

http://www.gekokujo-nyc.com

http://www.myspace.com/gekokujo

http://gekokujo-nyc.blogspot.com


インタビュー by BUNDAI YAMADA


2010-03-03 22:03:45投稿者 : SEEDA

    STICKY 〜WHERE'S MY MONEY〜 インタビュー by Bundai Yamada


    2010年にも聴き続けたい2009年の音源~STICKY『WHERE'S MY MONEY』~



    昨年末12月、2009年の最後にScarsのSTICKY(以下、スティッキー)のアルバム『WHERE'S MY MONEY』を聴くことができて良かったと思う。インタビューの際、スティッキーは「俺の人生のキーは金か

    な」と話していた。なので、タイトルからも分かるように、この1stアルバムのトピックは「金」だ。結局、ほとんど誰の人生のキーも「金」だというのが現実であり真実のように筆者は思う。程度の差はあっても、少なく

    とも現在の日本で生きているならそれは普通のことだ。日本の大手新聞社のどの新聞を読んでも毎日一面を飾っているのは大抵は「金」の話だ。だから、スティッキーのアルバムは多くの人間が考えていることをテーマにし

    ているとも言えるのだ。だが「金」というのは、毎日目にするし使うものでありながら、それでいて日常ではなぜかその本質的な意味について誰もが建前の奥に隠さなければならないようなところがある。スティッキーのア

    ルバムは、この誰しもの裏側にある「金」について、建前を取っ払い色々な角度から描いたものだ。奥に隠されていた人の本音の部分をラップしているわけで内容は明るくはない。奥に行けばいくほど洞窟は暗くなるのだ。

    それでもリリースされて少し経ったが、いまだに、このアルバムが良いという評判はよく耳にする。何よりまずフォルムのあるスティッキーのラップがカッコいい。


    もちろんエグゼクティブ・プロデューサーを務めたI-DeA(以下、アイディア)の渾身の「仕事」が本作品のクオリティー(アイディアの今年最高のと断言していい)を完全に保証する。また客演勢も漢、林鷹、ブロン

    ケー、SHIBA-YANKEE、鬼、SEEDAと完璧の布陣。漢はシーンでも次のアルバムがもっとも待たれるラッパーの一人だし、ブロンケーはSD JUNKSTAにおいて、SEEDA、鬼、林鷹は各々自分のアルバムで、誰もが今年ク

    オリティーの高い作品を産んできた一線のラッパーたちだ。ブロンケーはDJ BAKUのアルバムに引き続き完璧なフィーチャリングワークで、この曲を聴いたらさらにブロンケーの音楽を多くの人間が好きになるに違いない。

    SEEDAは公式にはこれこそ復帰第一作になるのではないだろうか? スティッキーとアイディアの二人が口を揃えて「(SEEDAはラップに)餓えていた」という状態で作られた、アルバムの最後を飾る「DAY N NITE」。そ

    して鬼のリリシズム、MC漢のサグイズム、いつ聴いてもフレッシュな林鷹。アルバムのテンションを上げるシバ・ヤンキー、シンガーのケンジ・ヤマモトも加え、とにかくシーンの第一線の超ピュアなリキッドが落とし込

    まれた一枚。そして、それこそがスティッキーというラッパーの実力なのである。超ピュアな「金」の話。意味深い話である。


    スティッキーとアイディアの二人に話を聞いた。

    ****

    「何か他のと一緒にはなりたくなかったですからね。こう、やっぱ自分の色を出せたらってところでしたね。スカーズだと表面上のところを押し出せばいいけど、自分のソロワークになると人間味溢れるっていうか、いろん

    なわかってもらいたいところだったりとか。そういう、いろんな味が出せればいいなと思ってて。最初に俺がある程度のイメージを持ってて、アイディアに『お世話してもらいたい』っていう話をした。それで(ビートは)

    最初はストックから聴かせてもらって、俺が良いなと思うやつをチョイスさせてもらって、そのアイディアのビートを基準に他の人からももらってきたり。それで足りないところをまたアイディアに頼んで作ってもらった

    りとか。ラップの方は俺だけではくどいんで、他の人のエッセンスを貰いつつやっていけたらなって感じで進んでいった。俺だけでやってたりとかするとやっぱりむさ苦しいんで。他の人のエッセンスを貰ってたりとかそう

    いうとこで、そういうのは上手く消化できたらっていう感じだった。SEEDAに関しては、SEEDAも結構久々に(ラップを)やったときだったんで、かなり餓えてて、完成度にこだわってましたよね。フィーチャリングのな

    かで曲に対して一番こだわってくれたのはSEEDAじゃないかなと思いますね…。確実に餓えてましたね、あいつは(笑)」(STICKY)


    「『引退する』って言って、CN君のアルバムとか手伝ってたり裏方やってたりとかしたじゃないですか。それでビートをいろんなやつから貰って、超カッコいいビートとか自分で歌いたいと思うビートをCNくんに渡したりと

    か。『ラップやりてぇのに歌えねぇ』みたいな。根はラッパーじゃないですか? そういうジレンマを超言ってて、それを発散してたよね(笑)(I-DeA)


    「ブロンケーは僕には絶対に出せない色の持ち主。鬼君はレコーディング・スタイルとかもまぁ勉強になりますけど、あの人喋ってるだけで結構勉強させられる部分があったりとかして。やっぱ言い回しの部分だったりと

    か、人間的に奥が深い人っすね、あの人は。吸収するところがいっぱいあったとは思いますね。聴いている音楽もいろんなの知ってるんで、俺が『ヒップホップしか聴かねぇ』って話をすると、鬼君は『じゃあ何とかの系統

    の何とかってやつを聴いた方がいいよとか。結構色々薦めてきてくれたりとか、良い兄貴分みたいなもんすね。ちょっとヤンチャだけど(笑)。」(STICKY)


    ここで、スティッキーは鬼から「言葉の言い回し」なども勉強させられたと話しているが、このアルバムはまさに「言葉の言い回し」にこだわられた作品と言っていい。


    「簡単な言葉は不採用にされるっていう傾向があったんで、元から結構書くのに時間かかる方ですけど、今回はもっと考えながら書かないといけないっていうことで、結構時間はかかった。俺はラップで見たまんまを多分言

    うんだと思うんですけど、リリックがすごいなと思う人はやっぱ真っ正面だけじゃなくて、色んな視点から見たことを色んな言い回しで伝えられたりとか、そういうことだと思うんですけど。そういうスキルが上がっていけ

    ればいいかなと思いますね」(STICKY)


    「俺のまわり(ラップが)上手いやつ多いじゃないですか? スカーズにしても。シーダ、ベスにしてもすごい多角的に捉えている。よくスティッキーに天使目線で歌えとか勝手に言ったりとかしてるんですけど、自分の目

    で見てる目線もあれば、そこら辺の上から捉える目線もあったり。そこは多分俺が色んな人と仕事して、上手いラッパーがどういう風に表現しているっていうのを自分が勉強してフィードバックしてるっていう。そういうの

    をなんかスティッキーに伝えるために…いま完全に思いついた話なんですけどスティッキー、サッカーやっていてるんで。サッカーも司令塔とかがパス出すのに自分の目線じゃなくて、よく上から目線みたいな、フリーな人

    を探すのに自分の目線だけじゃなくて常に色んな目線で見てるみたいなのがあって。そういう発想の延長線上で、スティッキーの表現の幅を上手く広げるために実際レコーディングをする前にたわいもない話とかの中で

    『今のフレーズ使える』とか。」(I-DeA)


    「レコーディング行って、昨日のチャンピオンズリーグ見た? …というとこから始まったりとかして(笑)。」(STICKY)


    「YouTubeでハイライトって検索して超ヤバくねぇ、これって。そっからうまく雑談に入って『このフレーズ使えるっしょ』みたいな。後、こいつのパスの目線ヤバいっしょみたいな感じでサッカーとヒップホップの共通す

    る部分を探したり。想像力だと思うんですよね。パスをこう出さなきゃいけないみたいな固定概念がないじゃないですか、特にブラジル人とか。監督の言うこととかも無視するし。それくらいスティッキーとは想像力と自分

    のなかの固定概念をまず外すって話をしていた。リリック、表現を鍛えるためにレコーディング以上に話していたかも知れない。とにかく表現の幅を広げるためにディスカッションした。」(I-DeA)


    「なぜ金だったか? それは生きてくために必要なものだっていう風に思ってて。自分でやるのか? 誰かの下で金を貰って働くのか? 俺とかは自由業かもしんないけど、普通に働いている人とかも結局みんな追い求てい

    ると思うんですよ、普通に。ってとこで考えると、やっぱり俺の人生のキーは金かなって思ってて。金があれば笑えるし、悲しいことも悲しくないように感じられると思いますしね。そこはきれいごとなしでやりたかった。

    ただ、その金っていうことだけだったら、さっきも言ってたみたいに俺は自分の視点からしか見えないんで、アイディアの智恵をもらって、「金」をいろんな面から見られるような、視点を変えるポイントというのを色々レ

    クチャーしてもらって(制作に)八カ月かかった。」(STICKY)


    「スカーズの人たちはクォリティーが高いっていうのを知らしめたいんですよね、俺も。自分もスカーズにいるんで。他の同じようなスタイルの人たちのなかでも音楽的なクォリティーで一歩上にいたいっていうのがあっ

    て。スカーズはやっぱり違うっていうのを知らしめたい。リリックは10年前は今ほどシーンに追われてなかったというか、とりあえずビートがカッコ良くて、キャラがあっててみたいな。そういうとこから、いまは純粋に曲

    の内容に対して耳がいくようになってきたかなと思って。ラッパーのリリックとかフローとかにリスナーも行くようになったなっていう。リスナーの求めるレベルは高くなったと思うんで、やっぱ最低限、クオリティーが低

    いと売れないと思う。後にも残らないと思うし。このアルバムはまずコンセプトが金で、その金にまつわるっていうとこが基本軸であった。それで『金にまつわる喜怒哀楽をこう発展していく。こういう曲に仕上げるんでこ

    ういうリリックできてくれ』とかって言ったり。仲良いんでそういうこともスティッキーに言ったりした。ただどんな曲でも、どういうトピックでも、とりあえずスティッキーのフィルターを絶対通すっていうのを念頭に置

    いて。」(I-DeA)


    スティッキーのフィルター。そして、「金」というトピック…。


    きっと世の中の日本人の多くが、この年末こんなことを考えているに違いない。「ああ、あの俺の金、一体、どこにいったんだろう?」。自分で使ったのかもしれないし、あるいは…。そんな思いは人を幸せにはしないの

    かもしれないが、そこに目を向けたからこそ感じられることや理解できることもあるのだと思う。というか、ラッパーはそういう一面を描き出せる人種なのだと言えるだろう。固定観念から解き放たれた豊かな想像力、そ

    して最前線の役者たちとともにスティッキーの1stはまさに今の日本の現実を描き出しているのだ。




    2010-01-06 16:09:44投稿者 : SEEDA

      SHIZOO インタビュー

      イノセントブックからSHIZOOインタビュー到着!!!

      はら@ちょぼ^いSHIZOOOOOOOO!!!!!!!!!!BOY!!!!!!BOY!!!!!!!!!!!

      2009-06-22 15:01:28投稿者 : SEEDA

        アルバム「SEEDA」 インタビューby山田文大

        ラッパーSEEDA/アルバム『SEEDA』

         その人間と作品が伝えているもの
         SEEDAの引退は“事件”なのか?

         「ラッパーSEEDAの引退」ということが、シーン及び世の中でどのように伝わり、どういう共通認識が持たれているのか? 筆者はそういうシーンにおける認識などについて理解してこの原稿を書いているわけではない(引退についてのSEEDAのコメントをブログで一読しただけ)。このインタビューはSEEDAの七枚目のアルバム『SEEDA』についてのもので、SEEDAが引退発表をする一週間前くらいに行ったものだったと記憶している。とは言え、このインタビューのなかで引退の言葉は一切出てこなかった。しかし、引退するという話を最初に人から聞いて、このインタビューを思い返してみるとSEEDAの引退に対する思いであったり、そこにある本質的な意味が垣間見えるような気はする。少しだけ個人的な話をすれば、「SEEDAが引退した」と聞いてもほとんど何も思わなかったし感じなかった。「へ〜そうなんだ」くらいのもので。それは、アルバム『SEEDA』を作った才能が、このまま新たなものを何も生み出さずに世から消え去ると考える方が不自然だからだ(筆者が認識しているアーティストとはそういうものだ)。だから引退と聞いても、次にどういうカタチで世に現れるのだろうか? と思うくらいだった。これは個人的な考えかもしれないし共感を得たいわけでもないが、「引退」という行為や言葉と「表現」というのはあまり関係がないものだと思う(最近、関係ないと思ったことに「逮捕」と「表現」ということもある)。筆者は「表現」の方にしか興味がないし、「引退」というニュースに沸く前に出たばかりのアルバム『SEEDA』を一度でも多く聴きたい。でも、みんな沸いた方が多分“SEEDA”にとってよいことだとはもちろん思う。とにかくSEEDAにとってヒップホップは、ほとんど生きることと同義のような気がするし、今回の「引退」はSEEDAのヒップホップへの、また表現するということへの強い渇望のあらわれのようにすら筆者には思えた。
        「単純にラッパーとして胸を張れるようになったから、“SEEDA”っていう名前をつけただけっすね」
         これは、アルバムのタイトルになぜみずからの名前を冠したかという質問に対するSEEDAの回答。
        「『HEAVEN』のときはまだ違ったと思う。僕なりに世の中の風を感じていつも歌詞に取り組んでいるつもりで、この(今回のアルバムの)タイミングだったら、自分のなかにいる自分も許してくれたし、なんかいいと思ったんですよね。なんかいろんなタイトルを考えた。結局、すべてのアルバムが『SEEDA』でも良かったとも思ったし、バージョン1、バージョン2、バージョン3みたいな。でも、どれだけの人が僕を聴いてくれるっていうのもあったんです。今回は注目も、期待値もちょっとかかっていたのを感じていたので。例えばファーストとかセカンドのときは、まだそうじゃなかったと思う。今回はラッパーとして人が見てくれている瞬間に、なんとなくみんなを吹っ飛ばしてやりたかったっていうんですかね。まぁまとまってないかもしれないけど、毎日毎日時の流れを感じてすべて行動してるって感じっす。なんかそう思ったんすよね。二、三ワードのタイトルより、ワンワードでSEEDAの『SEEDA』の方が覚えてくれるしラッパーっていう感じもするかなっていう。そうですね、単純に一番はラッパーとして胸を張れるようになったから『SEEDA』っていう名前をつけただけっすね」

         SEEDAのモチベーション
         そしてイマジネーション

         “注目度、期待値がかかっていたのを感じた”
         こういうことを言えるのも、SEEDAがきっと今という時代を生きるアーティストとして世の中に必要とされているからだろう。「CDが売れない時代」とか「昔の客が入ってた現場」とか、こういうことばかりを口にしてしまう自称アーティストには言えない重みを感じさせる言葉だ。CDが売れない時代というのは絶対に事実だし、それによって才能が出にくかったり、アーティストもレーベルの運営者も例外なく、文字通り死闘を繰り広げているのだと思う。  
         SEEDAが意識して今回ほとんどサンプルを世に撒かなかったのも(これはコピーされ撒かれるのが嫌だったからだという)、般若が新しいアルバムで一切のプロモーションをしないのも、今という時代を表現者として生き抜くための「死闘」の現れと言えるかもしれない。
        「本当にポジティブで、前向きな感情のときにしか今回はスタジオに入っていない」
        「なるべく人が聴いてくれる土俵に自分が良いと思う音楽を置けるようにするっていうか。人に聴いて欲しくなくてラップやってるやつなんていないと思う」
         このふたつのセリフはインタビューの最後にSEEDAが何気なくいったような一言ではあったが、やはりSEEDAの自身の作品に対するシンプルな思い、そしてそれすら越えて、また今後(いわゆる引退後)の活動について暗示するもののようにも思える。「人に聴いて欲しくなくてラップやってるやつなんていないと思う」という一言はアーティストにしてみれば当然の欲求で、やり方は違えど、みずからが思う努力を積み重ねることでしか結果(良質な作品)を導くことはありえないだろうし、SEEDAが今回感じたという“注目度”も“期待値”も、SEEDAがみずからラップで築いたもの(それこそ「テリヤキビーフ」にしたってそのひとつだろう)に他ならない。
        「インドの音楽とか聴いているとレベル高いんですけど、最近、2009はクォリティー勝負みたいになってきている。なんていうんすかね? 玄人的にですけど、音がちゃんと絶妙なところで、聴こえどころがっていうかが超バランス良かったり、歌詞の言い回しだったりが今までにないとか、すべてのクォリティー勝負になってきているんで。絶対負けたくないから。やっぱりBLくんだったり、そういう人の力が必要になって来る。なにがティンバーランドだよ、こっちはBLだぞっていうくらいイケたらいいなっていう。ティンバーランドは世界で一番尊敬しているからあれだけど…BLくんもすごいです。黒人はヒップホップを黒人のモノだと思ってるんですよね。そこに日本でこんなの作ったぜみたいな。いわしてやりたいっすね。世界で勝負したいですね。そういうモチベーションで最近やっています」
         そして、リリックについて。 
        「基本的に僕のリリックは、あれっぽいすね、僕が知ってる世界の中で、狭いかも知れないですけど、ある日本の中の自分の立場からスタートみたいな。だからいろんな個人的な単位のとこから、自分がギリギリ見えるくらいところまでのところで書く。その間の割合は、なんか曲によって…みたいな。あと今まではずっと自分の意見をラップしていたんですよ。俺はこう思う俺はこう思うって。ただ今回はもう少し深く思って、まわりの人の意見をリリックにとりいれるというか、人の意見で僕が納得した意見をいれてる。なんで今までやらなかったんだろうって思うすけど、なんか急に、自分の中での流れなんでしょうね。自分でそうしたいと思ったんです。良いか悪いかわからないけど。
        これで俺の世界観だ。俺の仲間も俺の世界をレペゼンしてる、みたいな。ほとんどは『俺は』というところだったのが、『俺らは』っていう気持ちで歌ってますね」
         ここでSEEDAは「俺が仲間をレペゼンしている」というのではなく、「俺の仲間も俺の世界をレペゼンしている」のだと言う。ビートからリリックまで「音楽的な表現」について語ることに、SEEDAのインタビューは明確で煙に巻くようなところがなく、言い訳めいたところがまったくない。
         そして、恐らくこの明確さがイマジネーションを生み、優れた作品を生み出すに違いない。「リリックは深いところまで考えてる」とか「偶然なんだけど必然」みたいな物言いを筆者には理解ができない。徹底した「必然」のためのトレーニングや、しなければいけなかった努力を怠ってしまったことへの言い訳のように聞こえるからだ。
         「必然」のために99の問題をクリアしてはじめて、「偶然」という神が微笑み、唯一無二の表現は生まれる可能性が出てくる気はする(ここら辺になってくると自分にも難しくてわからないが)。だが、その1が来なくても、次の99の問題はまた襲いかかるのだ。
         アナーキーや般若(もちろんまだまだいるが)という今の時代に生きるラッパーは、みんなインタビューをしても自作に対しての明確なものが話していて伝わってくる。
        「聴いて貰う人はまかせるっす。『気にいらねぇ』っていわれてもしょうがないですし、もう自由っすよ。『もうあいついらねぇよ』っていう声が高まってきたら自然と僕がラップやりたくたってできなくなると思いますし。時代の波に呑まれるときは来ると思うんで。生きてるから死ぬってわけじゃないですけど。それまで一生懸命やって素直に受け止められるように。好きか嫌いかっていうのはしょうがない、わかんないっす。ご自由にどうぞっていう感じっす。できれば好きでいて欲しいし。ただ僕はこのアルバムで超金欲しいっていうか、いつもそうですね、金欲しいですね、そのモチベーションで生きてます。ただ、これが金にならなくてもいいですね。例えば僕がCDを出さなくなったとしても、『君に曲書いたから聴いてよ』『最近のこういうことを書いたから聴いてよ』みたいな。音楽はライフワークですよね。表に立ってても立ってなくても、隙を突かれても嫌われても大丈夫っす。ヒップホップを好きでいてくれたら。俺がヒップホップを好きだから。そんな気持ちです」
         前にも書いたように、このインタビューはSEEDAの引退に際して行ったものではない。だが、ここで言っていることは「表現者」として新たなものを獲得した手応えを感じさせるし(「ラッパーとして胸を張れる」という発言もそうだが)、どうインタビューを聞き返しても、原稿にして読み直しても、何かの終わりを告げるような、少なくともネガティブな感情は一切なかった。

         ガキの頃の俺の夢は
         日本人発のプレミアリーガー
         
         こんなリリックが今回のアルバム『SEEDA』にある。SEEDAのラップは、海外のサッカーに見る日本のフィールドになかったスキルとイマジネーションに富んだパスやシュートを筆者にイメージさせる。ここでいうスキルもイマジネーションはもちろん偶然で生まれるものではないはずだ。蛇足だが、筆者には今回のSEEDAの引退の話は、JAY-Zよりむしろ中田英寿を思い起こさせた。
         SEEDAの引退とは関係ない話だが、名古屋のプロデュースチーム・グランドビーツが手掛けたコンピレーション・アルバム『プロジェクトドリーム5』に入っている般若、アナーキーのラップはとてつもなくヤバい。SEEDAが引退するということをニュースとして話すより、SEEDAのアルバムを聴きたいというのと同じで、そんなことより今はこの二曲がより広く聴かれたらと思う。SEEDAの引退を聞いて筆者が思ったのは、そういうことです。
         曲名は般若が「カルマ」、アナーキーが「Don't Turn Off The Light」。


        2009-06-17 03:08:53投稿者 : SEEDA

          ILL BOSSTINOインタビュー by Bundai Yamada

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          THA BLUE HERB DVD作品『STRAIGHT DAYS/AUTUMN BRIGHTNESS TOUR '08』発売

           ILL BOSSTINOインタビューby Bundai Yamada

           

          マイク稼業は

          やることやってるやつが正義なんだよ

           

          MIC STORY feat ILL BOSSTINO(『街風』SEEDA

           

          北海道のTHA BLUE HERB(以下、ザ・ブルーハーブ)が、2008年の秋にブルーハーブ・レコーディングス自体で企画、敢行したツアー“AUTUMN BRIGHTNESS TOUR '08”の全貌をコンパイルしたDVD作品『STRAIGHT DAYS/AUTUMN BRIGHTNESS TOUR '08』をリリースした。

          一カ月で全国17カ所を回るツアーを二枚に分けた、ファイナル東京のリキッドルームを除く全国16カ所のダイジェスト〜ボスの素の部分をメディアに落とし込んだという〜一枚目と、リキッドでのライブをド頭から最後まで見せつけるシリアスな二枚目という構成。総計4時間、とにかく見応えがある作品であることは確かだ。イル・ボスティーノ自身、一枚目の中でライブ後「やっぱり疲れる」と、まさに疲労を滲ませて呟くシーンがあるのだが、本作は、見ている側もその「疲労」を体感できる。だが、ここで感じられる疲労は、精神的な充足の裏にあるもので、愚痴に代わる「疲労」ではない。

          また、このダイジェストの見所であり、この二枚組のDVDの中でも特に興味深いのは、五十人にも満たない動員でのライブまで作品に落とし込んでいるところだろう。

          「全部さらけ出してるからね。別にリキッドルームの二枚目のディスクだけ発売してりゃあさ、『ブルーハーブ相変わらず人入ってんなぁ』みたいなさ。だけど別にそういうわけではないっていう。別に(動員が少なかった)鹿児島とか松山が遅れてるなんて思わない。ただ今まで行ってた回数が少ないし、俺らが行ってないだけだったから非は俺らにある。俺等の伝えようとする努力が足りなかったってこと。また松山も鹿児島も次行くつもりだし、増やすつもり満々だから。そんときに初めて、この日のライブの意味が出てくるんじゃない?」

          ソールドアウトだったファイナルのリキッドと一番少なかった地域では、動員に千人以上もの開きがある。だが、その五十人にも満たないライブでも、もちろん注ぐテンションは全身全霊、それこそ“リスペクト”が宿っているのがダイジェストでも一目瞭然でわかる。

          「めっちゃ貴重だったね、俺自身にとっても。でも結局東京ですら、最初はそうだったからね、はっきり言うけど。今でこそ普通にチケット千二百枚売り切れるけど、最初はあんなもんだったよ。みんな俺らのこと知らないし。そうやってライブ演って、そこに来てた人が『やべぇぞ、あいつら』って友達連れて来て。それを何回も繰り返して今みたいになってるわけだから。良いこともあるけど、悪いこともあるよっていう、ブルーハーブはそういうことをさらけ出せるとこまで気持ちがきてるからさ。まだチャレンジする気が満々あるっていうか。まだ広げたいと思っている。広げ切ったとは思ってないっていうか、まだまだ届いてない人がたくさんいる、努力しなきゃダメだと思っているというか。俺は俺の信じてる目標に向かって努力するっていう、そういう気持ちが強いんだよね。ここ数年はそういうフィーリングだね」

          このDVD収録のザ・ブルーハーブのツアーはアルバムのリリースタイミングで行われたものではない。このツアー自体も、ここでボスがいう「チャレンジ」のひとつの試みなのだ。

          「俺ら北海道に住んでて、各街の呼んでくれる人のメール、オファーのメールをいつまでも待ってるだけじゃ、この先食ってけねぇと思ってるわけよ。アーティストの表現とはまた別にね、レーベルとして、TBHR“ザ・ブルーハーブレコーディングス”として、やっぱり自分らでツアーを企画して、箱を押さえて、宣伝して、情報を行き届けて、ある一定のクオリティーでツアーをやり遂げて、更にそれをDVDに落とし込んで金を作るっていう、そこでフィックス。広告代理店とかそういうものを挟まないでね。今まで呼んでくれた街の人とのコネクションもちゃんと生かして、その街の人たちに失礼のないようにリスペクトを払って、かつ彼らにもポスターとか蒔いてもらったりとか色々協力してもらって。シスコがなくなったっていうのもあったし、これから先はそうやってちゃんとやってかないと俺らダメだと思ってるわけよ。俺、今37なんだけど、無邪気な若さは持ってねぇけど、まだ全然身体も動くし、失敗してももう一度一からやり直そうっていう情熱も持ってるっていうか。だから割と失敗を恐れないでチャレンジしようって気持ちが強いから、このツアーを企画した。だから別に今回のツアーが集大成でもないし、終わりでもない。これからこういうことをやっていきたいっていうツアー自体に対してのシミュレーションでしかないっていうか」

          ボスはインタビューの最後にこう言った。

          「もっとすげぇやつたくさんいんのよ、年齢、ジャンル問わずに音楽の鬼が。そいつらはすごい努力してる、影で。そういうのを知ると謙虚になるよ。俺が信じてる世界で言えば、鬼にならねぇと食ってけねぇ。そう思ってるんだよね。(鬼になりたいとか、なりたくないとか)そんな思想めいたものじゃねぇ。じゃねぇと生き残って行けねぇ。ただ単にそれだけ」

          グッドミュージック・ジャンキー(=音楽の鬼)集団、ザ・ブルーハーブの二枚組DVD作品『STRAIGHT DAYS/AUTUMN BRIGHTNESS TOUR '08』、その圧巻な音と言葉のショウケースをぜひ体感して欲しい。伝説(パイオニアもどき?)にはない現実(リアル)がここには確かにある。

           

          2009-03-26 17:12:13投稿者 : SEEDA

            BESインタビュー  by山田文大



             スワンキー・スワイプのベスの1stソロアルバム『REBUILD(リビルド)』がリリースされた。このアルバムについて最初にベスにインタビューを させて貰ったときには、まだアルバムのタイトルも決まっていなかったし、アルバムタイトルと同名のMC漢をフィーチャーした楽曲のレコーディングも終 わっていなかった。だが、このインタビューの最後に、彼はポツリと言っていた

            「これ出たら落ち着いて、色々建て直していこうかなと

             と。

            生活を建て直す(=REBUILD)ための武器として、彼がこのアルバム制作に取り組んでいたということが、この時のインタビューテープを聞き直 し、また完成した、この素晴らしいアルバムに改めて耳を傾けると実によくわかる。このアルバムにベスが吹き込んだものは切実といっても良いものだろう し、ヒップホップの重要なメンタリティーそのものだ。


            「自分の、こう、正直なとこが言えたかなっていうか、葛藤っていうか、考えてることっていうか自分の葛藤ぶりが。今あるのとは全然違うと思うんですけど、ちょっと、あまり内容的に(巷に溢れるヒップホップとは)違うじゃないですか? まぁこんなのがいてもいいかな? みたいな。自分がこう思ってるっていうことは変わらないし、ひとつの流れにまとまってっていう風にしないでやれたらいいなって。自分もそうだし、自分のまわりもそうだし、いろんな人が いるから。全部が同じような人たちばっかりじゃないんで」

             スキル、特に超絶とも言えるフローこそベスの持ち味なのだろうが、今回のアルバムが素晴らしいのは、むしろ、そのフローを前提にしながら、スキルに逃げなかった点だと思う。例えばアルバムの一曲目、「The Process」にある、次のようなリリック。

            「瘋癲なら余計に覚悟が正義」

            「いつからか空の逆を眺め歩いた/気づけば背中、曲線描いた」

             突出したギャングスタ・ラッパー、ハスラー・ラッパーが、みずからのキャラクターでスキルを超越するような存在感を示すことがあるように、ベスは自分の葛藤に対し腹を括ることで、明らかにスキル以上のものを本作で表現している。その世界観は必ずしもポジティブなものではないが、こういったリリックこそ「ハードコア」なのではないか? なぜか暴力社会をサバイブする「ヒットマン」を連想してしまった。そして「全部が同じような人たちばっかりじゃない んで」というベスの言葉(意志)こそ、ラッパーの唯一無二の存在理由とすら思える。

             リリックのことばかりを書いてしまったが、「歌っていて気持ちいいというところから始めた」というだけに、グルーヴィーなビート(今回のほとんどのトラックを手掛けたのはマリックにベスは絶大な信頼を寄せている)を乗りこなすスキルは、もはや天性、やはり圧巻だ。

            「ラップのフローとかそういうのだったら、まぁ負ける気はしないというか、そういうのはあるんすけど。まぁ他のことでいったら大変っすよね(苦笑)」

             他のことで(負ける気はしない)いうのは大変。現実を知るほどにそれを思い知り、だからこそマイクを持つ(=「Get On The Mic」)。そう考えると、ベスほどラッパーらしいラッパーもあまりいない。『REBUILD』を聴けばその意味をわかって貰えると思う。

             ベス・イン・ザ・リ・ビルディン!



            BESインタビューby 山田文大

            BUY BES REBUILD


            2008-09-22 19:57:10投稿者 : しだ

              般若 インタビュー by 東京BRONX Pt.2


              般若インタビューpt.1の続きのpt.2!!!



              般若WEB

              BUY ドクタートーキョー


              SEEDA:今って誰でもMICを持てばラッパーって名乗れ 

              るじゃないですか、それについてどう思いますか?


              般若:その入り口は凄い広いわけじゃん。それはも 

              う俺がどうこうって話じゃなくて、誰にも止められ 

              ないよ。止めるべきでも無いけど、ただ今度はみん 

              なが耳を鍛えていかないといけないんじゃないか 

              な。皆がちゃんとジャッジする時に声を大にして白 

              か黒かって事を言っていかないといけないと思う 

              よ。俺らの世界っていうのは黒いものが白くなった 

              ら絶対おかしいんだよね。そこだけは絶対に守って 

              いかないといけないと思うよ。だから、そういうの 

              も色々ふまえて考えた上で『ドクタートー 

              キョー』ってタイトルにしたんだ俺は。



              @あのジャケもそういうメッセージが込められてる 

              んですか?


              般若:うん。



              @抱いている犬は何を意味してるんですか?


              般若:抱いてないよ。犬かどうかすら知らねーよ 

              (笑)。何かみんな言って来るけど、俺には何も見 

              えない。でもまぁ本当、俺から見てやっぱ混ざりモ 

              ンが多いっていうかさ。ちょっと俺はおかしくなっ 

              て来てんじゃねーのかなって。



              @最初にHIPHOPに出会った時と今のHIPHOPは同じものだ 

              と思いますか?


              般若:気持ち的なものは変わらない。何か、驀進力 

              とか情熱的なものだと思うよ。形から入るのは勿論 

              ありだけど格好じゃないんだぜって事を、俺は言い 

              たいな。だって何千万もする車乗ったってさ、ラッ 

              プが上手くなるわけじゃないからね。だけど適当な 

              格好しててもそいつがその日20時間くらい曲作って 

              さ、フリースタイルとかしてたら次の日はちょっと 

              は上手くなってると思うし。凄い泥臭い事を言って 

              るけど、そういう事をもっと大事にしていかなきゃ 

              いけないんじゃないかな。



              HIPHOPにはまる事と、単にUSHIPHOPを追いかけると 

              いうのは似て非なるものだと思うんですが、線引き 

              が難しいですよね。


              般若:日本は日本のHIPHOPが俺はあると思うし、そう 

              じゃないといけないと思う。だって(ここは)アメ 

              リカじゃないもん。勿論俺もNIKEも好きだし、今新 

              しい帽子も買って来ちゃったし、アメリカのラップ 

              も大好きだけど、でも日本は日本のものがあると思 

              うんだ、絶対。リアリティーって話だと思うよ、 

              やっぱ。他愛も無い事だったりさ、月曜にヤンマガ 

              が出るよみたいな、そういう感覚でラップしてるっ 

              ていうかさ。俺なんて本当、金持ってるわけじゃな 

              いし、全然普通の人間だから。普通の感覚っていう 

              か、この感覚で音楽を作り続けるだけだよ。


              SEEDA :日本人の表現者としてってところがまずあっ 

              て、そのうえで般若君が長渕さんを敬愛してたりす 

              ると思うんですけど、他にどういうアーティストが 

              好きですか?


              般若:椎名林檎。あとはガキの頃はTHE BLUE HEARTSが凄 

              い好きで、BOOWY も好きだったし。あの時代じゃ 

              ん、俺ら。恵まれてたと思うよ。マンガとかも凄い 

              熱かったしさ。



              @俺も『ハイスクール落書き』からTHE BLUE HEARTSにや 

              られた1人だったんですが、今思うと当時小学校低 

              学年の俺にもちゃんとメッセージが届いてたんです 

              よね。それってHIPHOPでも可能だと思いますか?


              般若:俺は届くと思うよ。絶対届くと思う。SEEDA 

              かもさ、SEEDA聴いて(人生が)変わったって奴は凄 

              い多いと思うよ。これはマジで、それくらいの事を 

              やってると思うんだよね。若い子達はそっから先が 

              あるわけじゃん?俺もやろうかな、みたいな。ある 

              と思うよ、やっぱ斬新さとか、ラップには特に含ま 

              れてると思う。



              @曲の中で他人を演じる時はどういう気持ちで歌詞 

              を書いてるんですか?


              般若:ラップって性格を作れるじゃん。怒ってる時 

              の自分もいれば、悲しい時の自分もいるし、セック 

              スしたい時の自分もいるわけじゃん。そこをやっぱ 

              り、いかに上手くやれるかっていうか。そんな意識 

              してないんだけどね。



              @二重人格ってことですか?


              般若:二重人格じゃねーよ、四重人格だよ(笑)。



              @下剋上の音源で共演したKOOL G RAPとか、フリース 

              タイルでINST使ってたSLICK RICKって結構曲の中で他人 

              を演じてますよね?


              般若:アメリカの方が多いんじゃねーかな。ただ、 

              ラップの可能性がいっぱいあるって所だと思うんだ 

              よね。奥が深いっていうか、マニアックだけどね。



              KOOL G RAPとの競演はどうでしたか?


              般若:本当、無也に感謝しますよ。KOOL G RAP二枚ず 

              つ持ってたからね、俺も。あと俺が感じたのはね、 

              PV撮影のスタジオに)他の若い奴とかが集まった 

              時があって、凄ぇうるさいんだけど、KOOL G RAPが来 

              た途端にそれがピタッと止まってさ。(KOOL G RAP 

              は今バリバリ第一線にいるわけじゃないけど、俺が 

              感じたのはリスペクトって物は金じゃ買えないんだ 

              よね。勿論、数字だったり金銭的な事って言うのは 

              凄い大事だったりするけど、人の心に残っていくっ 

              てこういう事なのかなって。やっぱ残して来た物が 

              あるからこそだと思うんだよね。だって、俺もそう 

              いうアーティストになりたいもん。勿論良い車持っ 

              て、良い家住んで、良い女はべらしてみたいなさ、 

              そういう欲が無い訳じゃなくて全然あるし、金だっ 

              て欲しいけど大切な事はやっぱりそうやって残して 

              いく事だと思うよ。


              SEEDA:今の気持ちで良いんですけど、般若君から見 

              えてる今の先のHIPHOPについて教えて貰っても良いで 

              すか?


              般若:もっともっと色んな奴が出て来て欲しいし、 

              俺がずっと思ってるのは大人じゃなくて中学生とか 

              で凄い奴が出て来ると思う。俺はそれは東京じゃな 

              いと思うんだけど。その時に俺が何処にいるかは見 

              当もつかないけど。関係ないって言っちゃえば関係 

              ないからさ。でも俺もここまでこの道で来ちゃった 

              からにはバックレるワケにはいかねーなってのはあ 

              るよ。俺は自分の音楽をやり続けていくだけだけど 

              ね。本当にアーティストがやるべき事は二つだけな 

              んだよ、良い音楽を作って良いLIVEをするってい 

              う。だけど俺達も売る事は考えていかなきゃいけな 

              いし、凄いせめぎ合いがあるよ。今俺もこうやって 

              HOME PAGEを立ち上げて、BLOGもそうだし、情報が公開 

              されてる中で思いついたらもっと色々やっていくと 

              思うよ。今同業者がね、みんなとこう話してて、み 

              んながどうにかしようとしてる気持ちっていうのは 

              そこは一緒かなって。



              @長渕さんはデビュー時はフォーク畑から出て来た 

              し、THE BLUE HEARTSにしてもPUNKとかMODSのシーンから飛 

              び出していった人達だと思うんですけど、自分も 

              HIPHOPから飛び出していく予感っていうのはあります 

              か?


              般若:長渕さんなんか見てて思うけど、やっぱり変 

              わらないけどね。簡単にいうと俺がHIPHOPだって言わ 

              なくても良いんだよ。今回俺は『ドクタートー 

              キョー』自分の名前を一個も入れて無いんんだよ 

              ね。「般若」って。それは、もう言いたくなかった 

              んだよ。それはここ(心)にしまったうえで作った 

              んだ。HIPHOPにしてもそうだけど、目には見えないけ 

              どこういう刺青だぜっていう。「あー、あの人知っ 

              てる」よりも「あー、あの曲知ってる」って言われ 

              たいよね、うん。



              @最後の質問です。毎回CDの帯のメッセージが強烈 

              ですが、今回の「お大事に」っていうのはHIPHOPに対 

              しての気持ちですか?


              般若:知らないよ、俺は「Ballin'!!」って入れたはず 

              だよ(爆笑)。ジャケだって俺あんな写真撮ってな 

              いもん。もうブリンブリンでキメ込んでジム・ 

              ジョーンズみたいな格好してたのにこんなになっ 

              ちゃって(笑)。



              @(笑)ありがとうございました。


              2008-08-28 01:32:26投稿者 : しだっ

                般若 インタビュー by 東京BRONX Pt.1

                「般若-ドクタートーキョー」インタビューをアップ。

                般若WEB

                BUY ドクタートーキョー



                @最近はどんな音楽を聴いてるんですか?


                般若:EXILEGreeenに決まってるだろ。曲知らねーけ 

                ど(爆笑)。HIPHOPもガンガン聴くよ。俺BOOT STREET 

                一番の常連客だから。



                @音楽に限らずどういう人達にシンパシーを覚えま 

                すか?


                般若:ジャンルとかあんま関係ないかもしれない。 

                以外に心が通じるのは、この人ラップやった方が良 

                いんじゃない?って人だよね。やってないけど。


                SEEDA:「中身が無いのはやっぱ好きじゃねぇ」って 

                歌ってますけど、般若君にとってPOPってどういうも 

                のですか?


                般若:別にPOPが良い悪いって話はしてないんだよ 

                ね。ただ誰々にやらされてる、みたいな音楽が認知 

                されたりしてる現状が歯痒かったりするって言う。



                @それはアイドルとか、そういう存在に対してって 

                ことですか?


                般若:それはジャンルとして別にいてくれて良いん 

                だよ。ただ、俺達のこっち側の部分を臭わせる様な 

                やり方だったり、そういうのが絶対に許せない。そ 

                ういう意味でラップっていうのがちょっと歪んだ形 

                で取り込まれちゃってるのかな?みたいな。でも、 

                俺達が結局紅白やMステとかに現時点で出れないの 

                は自分の実力不足だと思ってる。



                @「ドクタートーキョー」を聴いて、やっぱりこの 

                人は歌詞の力を信じてるな、と感じたのですが?


                般若:歌詞の力を信じなきゃやってられないよ。俺 

                達の音楽ってさ、耳元っていうか、凄く近いじゃ 

                ん。広いって言うよりは近いっていうか、やっぱ密 

                接なものだと思うんだよね。可能性は凄くあると思 

                うんだよ、でも、もうちょっとやっぱ頑張らなきゃ 

                いけないのかなって。この間名古屋でAK69)のTOUR  

                FINALに出させてもらって、俺も観てたんだけど、そ 

                れが凄い分かり易くてさ。二千人くらい入ってたん 

                じゃねーかな、凄かったんだよ。照明から、映像か 

                ら、映画みたいな感じでやって行くんだけど。曲の 

                内容をなぞる様な映像や演出の仕方だったりとか。 

                見てる子達が十代の凄い若い子達でさ、絶対中学生 

                だろみたいな奴もいて(笑)。終った後にAKとも話 

                したんだけど、2時間ただラップする事は全然可能 

                だと思うよ。だけどエンターテイメント性っていう 

                か、ZEPPだったんだけどさ、ステージとかも凄いデ 

                カさとかも考慮して、半年間も作り込んでやって、 

                あれは凄い事だなって思ったんだよね。ただラップ 

                CDにしてそれをLIVEでやるって事より、もっとグ 

                レードアップした物を観てきて。しかも同い年で 

                凄ぇな、悔しいなって思ったもんね。



                @では8月29日のリリースパーティーのageHa 

                ショーアップされたLIVEになるんですか?


                般若:ageHaはストレートにやるよ。人様のイベント 

                でやらせて貰う訳だから、俺が思ってる120%の事っ 

                ていうのは現時点で出来ないと思うんだよね。だか 

                ら、ageHaは4枚目のアルバムの曲をストレートにや 

                るよ。来年の春ぐらいとかに向けて俺はワンマンや 

                りたいと思ってる。そこでしっかり見せたいなと 

                思ってるよ。今回は「FEVER」ってイベントの中に組 

                ませてもらってるから、それはそれでLIVEを見せる 

                けどね。勿論手は抜かないし抜けないよ。凄ぇやっ 

                てるもん、俺も。昨日バナナボート乗ったけど 

                (笑)。



                BLOGでフリースタイルを配信するってアイデアは 

                誰が考えたんですか?


                般若:俺だよ。



                @フリースタイルはどんな感じで収録してるんです 

                か?あれは完全に即興で?


                般若:あ~、あれね、書いてるよ。書いてるんだけ 

                ど、録る一時間くらい前に書いたのでやってる。 

                TAKE的には大体2TAKE以内に納めて。



                @反響はありますか?


                般若:言われるよ。「あのBLOGきてますね」って言 

                われる(笑)。最初は楽しくやってたんだけど、最 

                近楽しくないんじゃないかって(爆笑)。まぁ、で 

                も大丈夫。



                @あれは何時までって期限とかあるんですか?


                般若:そういう事言うと俺またやんなきゃ行けなく 

                なるだろ(爆笑)。とりあえず半年はやろうと思っ 

                てる、今の所はね。まずは。楽しい時もあれば苦し 

                い時もあると思うんだけど、よっぽどの事情が無い 

                限り頑張ります。



                @最初アナウンスされてたタイトル『東京マラソ 

                ン』にNGが出て、最終的に『ドクタートーキョー』 

                に落ち着くまでに、殆どの曲を作り直したと聞いた 

                のですが、それは何時頃の話ですか?


                般若:3週間前まで『東京マラソン』って言ってた 

                からね。オクラ入りになった方からは『SO HIGH』っ 

                て一曲しか入れてないから。


                FS A&R豊嶋:曲に関しては方向転換しなきゃいけなく 

                なって、再スタートしたのが去年の夏くらいで、タ 

                イトルに関しては直前だよ。(『東京マラソン』 

                で)いけると思ったんだけどね。



                @言える範囲で結構なので方向転換を余儀なくされ 

                た理由を教えて貰えますか?


                般若:まぁ、そうだね。簡単に言えば特定の人間の 

                ことを良く言ってない曲があったって事だよね。結 

                構考えさせられる時期だったよ。



                @それはDISをエンターテイメントとして受け取って 

                もらえなかったという事ですか?


                般若:いや、俺もガチだったから。



                @では今回のリリース元である昭和レコードは、リ 

                リックの検閲が嫌で立ち上げたレーベルということ 

                ですか?


                般若:いや、そういう訳じゃないけどね。このアル 

                バムに関しては、何一つ引っかかってないはずだ 

                よ。これ別にメジャーでもいけるアルバムだから。 

                これから俺が般若っていう名前で出すアルバムに関 

                しては、多分そういう(歌詞が引っかかる)事はな 

                いと思うから。



                @それは何かきっかけがあったんですか?


                般若:オクラ入りになった事とか色々考えたよ。 

                PARENTAL ADVISORY」がこの国にあればさ、俺達はもっ 

                と好きなことを言えるわけじゃん。でもそういうこ 

                とだよ。



                @そういう歌詞の規制だったりとかはHIPHOPの発展を 

                妨げてると思いますか?


                般若:難しいけど、俺が思ったのは優先順位だった 

                んだよね、結局。どっちを取るか、そして何が自分 

                に取ってプラスか?あとは、どうしても言いたかっ 

                たら俺は今HOME PAGEがあるわけじゃん。そこで言う 

                よ。今の自分にはそこで制作に対するストレスは無 

                いよ。



                @今回はBACH LOGICI-DeAEVIS BEATSだったり、初めて 

                仕事するトラックメーカーが多いですよね、そこら 

                へんは自分で聴いて探してるんですか?


                般若:うん、俺のノートの中でリストをあげたら 

                もっといたんだけど、BL凄いじゃん本当に。前から 

                仕事したくて。I-DeAも。EVIS BEATSも前から目付けてた 

                し。KNOCKSUBZERO)ちゃんも毎回やって貰ってる 

                し、本当皆さんには感謝してます。



                @トラックを選ぶ基準ってあるんですか?


                般若:笑って聞いてもらって構わないんだけどさ、 

                SEEDAに向かって)トラックを聴いた瞬間に、恋に 

                落ちる瞬間とかってない?


                SEEDA:ありますね。


                般若:で、話が弾んで進んでくみたいな、そういう 

                感覚。あー、こいつ俺の彼女になったのかなみたい 

                な。LIVE重ねるごとにうまくいく。曲やらなくなっ 

                て離婚したのかなみたいな(爆笑)。最初の16小 

                節ぐらいで俺らラブラブなんじゃねーの?やっ 

                たー!みたいな。



                @今の質問にも通じる所があると思うんですが、今 

                回の「月が散りそう」とか、結構アルバムにラブソ 

                ングを入れてますよね?


                般若:今回3曲目にもってきたっていうのは俺に 

                とっても勝負だったよね。



                @昔からラブソングに対して躊躇しないですよね?


                般若:別にねーよ、そんなもん。分かんないけど 

                さ、俺が長渕剛さんの何が好きかって言うと、人間 

                の喜怒哀楽以上の事を全て楽曲に落とし込む、そこ 

                に俺は惚れ込んでるから。そこで、どういうこだわ 

                りか知らないけど、ダサイって言う奴は表現者とし 

                て伸びないよ、絶対。あくまで俺の価値観だけど 

                ね。別に色んな曲あっても良いと思うぜ、俺は。



                @よくあるような、女の子のシンガーフューチャリ 

                ングしてアルバムの中に一曲はラブソングを入れて 

                おこうってノリじゃないですよね。


                般若:そういうんじゃないよな。入れたくなかった 

                ら入れないけど、やっぱり楽曲として自分の中で落 

                とし込みたいと思ってるものがあればさ、受け入れ 

                られる時もあれば嫌われる時もあるだろうってノリ 

                で作ってるけど、俺は。人間だからね。



                MIXの話なんですけど他のHIPHOPの作品と比べて、 

                ボーカルが凄く前に出てますよね?


                般若:一本だから俺、ラップが。今回二本使ったの 

                BLの曲のサビくらいじゃね?一本だからスネアと 

                ヴォーカルの位置を前に出して、みたいな。そうす 

                ると(耳に)入って来るんだよ。MIXの仕方も色々研 

                究して変えたんだよね。また変わってくかも知れな 

                いけど。様は人にどうやって伝えられるかって事だ 

                と思うよ。



                @それも含めてリスナーの心を揺らす事に今回は重 

                点が置かれてる気がしたんですが?


                般若:そうだね。秘密の技みたいのを今回は見つけ 

                たかも知れない。ここでこうすれば入って来るん 

                じゃねーか、みたいな。



                @今回のアルバムだと「路上の唄」みたいな、東京 

                を描写した歌詞がこれまでより少なくなった気がし 

                たのですが、それも影響していますか?


                般若:人間の心っていうのは表に見えるものじゃな 

                いじゃん?それをいかに言葉にして、表現して、ま 

                ず耳から入ってみんなの中に染み込ませるかって事 

                だと思うんだ。こうやって喋ってても絶対に共感出 

                来ることがあるはずなんだ。ラップ云々の話じゃな 

                くて音楽として、そこを凄い考えたね、今回は。残 

                れば良いって感じかな。



                @ラップでフローの仕方としてメロディーを付ける 

                事はあっても、基本的にそれは歌とは別の表現方法 

                だと思いますか?


                般若:そんな事無いと思うんだよね、歌と一緒の部 

                分は凄いあると思うよ。専門的な事は分からないけ 

                ど、SEEDAも凄い言葉が入って来るから、そこはマッ 

                チしてると思うんだよね。トラックと声のキーだっ 

                たりとか、たまに歌みたいにメロディー付けたりも 

                するじゃん?そういうのは大事だと思うよ。


                SEEDA:ラップの話に戻るんですけど、俺には般若君 

                のラップが、あっち(US)にCASSIDYっているじゃない 

                ですか?それに近いと思って。何て言うのかな?二 

                行あったら一行目の裏で韻だけじゃなくて意味的に 

                もちゃんとライムしてるっていうか。いつ頃からこ 

                ういうライムスタイルで歌詞を書く様になったんで 

                すか?


                般若:あんま意識してないけど、ただ凄い重要な事 

                は、目をつぶってラップを聴いていてその映像が浮 

                かぶか、いかに想像ができるか。そこが一番大事な 

                事だと思うよ。それを意識してきたのかも知れな 

                い。特に「やっちゃった」のPV作ったときとか、ス 

                トーリーものは映画や漫画が本当に好きだから。結 

                局さ、またマニアックな話だけど、音楽一曲でも映 

                画とか漫画的な要素、一つの物語があると思うんだ 

                よね。伝わるってことは絶対に絵が見えてると思う 

                んだよね。何かに感動したり何かに奮い立たされ 

                るって時はそこがバチン!とマッチするっていうか 

                さ。俺はこのアルバムの制作過程でそこは凄い意識 

                したもん。あとこの歳になって思ったけど16小 

                節って凄く奥が深いよ。基本だけど。更にのばして 

                24小節、32小節とかさ。いかにそこまで引っ張 

                れるか、そして終らせられるかみたいな。


                SEEDA:他の人はよく分からないですけど、般若君の 

                歌詞は連動してると思うんですよ。どうやったら若 

                い子達に上手くそれを伝えられるのかって・・・


                般若:あのさ、今の子達ってあんまりここ(頭)良 

                くないと思うんだよね(笑)。ゴメン、正直な話。 

                ダブルミーニングとか分かんねーんだ?みたいな。 

                俺の表現力が乏しいのかも知れないけどさ。でも今 

                授業とかテストとかでも問題自体の意味がみんな分 

                からないらしいよ。俺たちも馬鹿だけどさ、そうい 

                う所にラップの面白味があると思うんだよね。最近 

                色んなとこで言ってんだけど、俺がSEEDAの名前出し 

                ましたって言ったらさ、「SEEDAの事DISってんじゃな 

                いの?」みたいなさ。そういうイメージを持たれて 

                んだって分かった時に凄い悲しくなっちゃったん 

                だ。それで去年オクラ入りにした時に凄い考えて。 

                俺は別に固有名詞を出したからってDISじゃないし、 

                結局LIVEやってて固有名詞出した時はワァ!って盛 

                り上がってもその先は誰も聴いてねーんだ。死な 

                ねーかなコイツらとか思うよね(爆笑)。よく聴い 

                てくんねーかな、本当に。TVとかお笑い番組で『エ 

                ンタの神様』じゃないけどさ、あの芸人が喋ってる 

                声が全部字幕で出てる様な感じとかさ、芸人からし 

                たらオチを何で説明しなきゃいけないんだってい 

                う。そこまで丁寧にしたらダメだと思うよ。勿論俺 

                はまだまだ未熟者だから頑張って技術を高めるけど。

                @最近USHIPHOPにもその傾向があると思うんですけ 

                ど、4小節とか8小節だったり、単純に2小節じゃ 

                なくてもっと大きなスパンでライムしてますよね。

                般若:やっぱ韻の面白さはあるからね。そこは昔か 

                ら変わらない。結構マニアックに踏んでたりするか 

                ら。でも「俺韻踏んでんだぜ!踏んでますよ~!」 

                みたいのとか駄目なんだけど(爆笑)。いるじゃ 

                ん?なんかもう、ああいうのは曲として俺は好き 

                じゃないから。ああはなりたくないね。


                Pt.2に続く、、


                2008-08-28 01:01:10投稿者 : SEEDA

                  THE FLEX UNITE CCG.6インタビューpt.2 by 浦田 威

                   
                  (前書き) 
                  大阪発、各々が長いキャリアを積んできた2MC、AZZ ROCKと勝 
                  から構成されるTHE FLEX UNITEがCONCRETE GREENシリーズに初参 
                  戦。 
                  フレッシュでありつつ経験豊か、職人肌の拘りで活動を続ける 
                  両者のバック・グラウンドに迫る、記念すべき初のロング・イ 
                  ンタビューだ。 

                  (本編) 
                  まずは自己紹介、グループ名の由来からお願いします 
                  AZZ ROCK(以下A)/実は僕ら初インタビューなんですよ、よろし 
                  くお願いします。 FLEXを直訳すれば屈曲するとかあるんです 
                  けど、柔軟に自由に結束するってゆうふうに捉えてもらえばい 
                  いです。 

                  各々キャリアも長いですが、どうしてこの二人で組んだんです 
                  か? 
                  A/6年くらい前、まだRomancrewが大阪にいる頃に彼らがイベン 
                  トを主催してて、僕も勝もそこに出てたんですよ。二人ともソ 
                  ロで「今後どうしよか?」て時期で、僕の方から声かけて始ま 
                  りましたね。 
                  勝/僕はDJ城家って相方がいるんですけど、城家はバトルDJでDMC 
                  の大会に出る事なって、お互いの役割として目指すものが見え 
                  た時期やったんですよ。当時は年上のAZZ ROCKにもタメ口やっ 
                  たりして、若かったですね(笑)。 
                  A/それはもう慣れた(笑)。そういう生意気やけど、真っすぐ 
                  なトコもコイツの魅力なんすよ。 

                  なるほど。ちなみに二人の年齢は?関西で同年代のアーティス 
                  トもいたら教えてください 
                  A/今年28です。DJ GEORGEとかMOGGYYなんかと同い年ですね。 
                  勝/僕は26。韻踏の遊戯とか同い年です。 

                  勝君は隣の家にシンゴ☆西成君が住んでるって環境ですよね? 
                  勝/そうです。僕にとって兄ちゃんの影響ってのは日本人では 
                  一番あるし、もし、兄ちゃんがヒップホップやなくてレゲエし 
                  てたら、そっちをやってたかもしれないですね。 
                  それくらい影響は大きいんですよ。 
                  A/僕は元々、滋賀県出身なんですけど、もう10年ぐらい前から 
                  知ってるMASKを始め四季のメンツは地元に根を張ってシーンを 
                  牽引してるし、ほんまリスペクトしてます。 

                  他に影響を受けたMCはいますか? 
                  A/日本人ならMICROPHONE PAGER。特にMUROさんが好きやって、 
                  高校の時は毎日聴いてましたね。 
                  勝/海外ならAZ、KOOL G RAP、NASとか好きですね。 
                  逆に浦田君がリスナー目線で僕らを見たら、どんな影響を感じ 
                  ます? 

                  やっぱり正統派な印象ですね。今、名前が挙がったMCもそうや 
                  し。少なくともOL DIRTY BASTARDとかの、変化球な感じではないですね。 
                  勝君はQUEENSのMCが好きなんですか? 
                  勝/やっぱりラップスキル高いと思うし、レコードのジャケに 
                  写る風景とかもどことなく地元とかぶる親近感もあったし、そ 
                  ういう場所で逞しくラップしてる人に憧れは感じてましたね。 

                  CDのパッケージとかもしっかりしてる印象なんですけど、どこ 
                  かのレーベルに所属、てのはないですよね? 
                  A/全部自分でやってます。やっぱヤルからには最上級のモノを 
                  作りたいし、まあ周りの奴のおかげでやれてるんですけど、サ 
                  ウンド面ではRYOTAって奴が僕らにフレッシュな音を真っ先に 
                  届けてくれて、DJ B=BALL a.k.a. d.b beatsがトラック、MIX 
                  、クラブDJもしてるから現場のサポートもしてくれる、ジャケ 
                  ットはstand.designのJohnnyって奴がやってくれてるんですよ 
                  。 

                  自主でやる上で、参考にしたレーベルとかはありますか? 
                  A/ほぼ独学なんですけど、僕は色々調べたり、細かい事するの 
                  が、わりと好きなんで。あと、Romancrew、韻踏の組合長が色 
                  々アドバイスしてくれたのは大きかったですね。 
                  勝/チューシー君(SATUSSY)はホントにスゴい人やと思いますね 
                  。あれだけのグループをまとめて、全国に名前をひろげ、自主 
                  でやってる奴らに希望を与えてるし、憧れますね。 

                  今後の課題は? 
                  勝/アメリカみたいにブート・レガーが多かったら、もっと多 
                  くの人に日本のラッパーは評価される可能性が高くなるし、他 
                  人の曲を勝手に使ったり、色々問題もあるかもしれないですけ 
                  ど、僕はもっとそういう人が増えてほしいですね。 

                  アメリカだけ見てる人は多いですよね? 
                  勝/そうなっても誰も得しないやないですか。日本でLIL WAYNE 
                  のブートかけて、それが幾らヒットしても、日本のシーンは潤 
                  わないですよ。必要やけど、両方のシーンをバランスよく見て 
                  ほしい。 

                  新譜が早いとか言っても本場の後追いやし、そもそもリリック 
                  が分からなかったら向こうのDJには勝てないですよね? 
                  勝/そうなんですよ。この時代新譜なんかもダウンロードでき 
                  るでしょ?それをPRO TOOLS使って編集して、単にミックスす 
                  るだけなら誰でもできるやん、て思うんですよ。情報を手に入 
                  れやすくなった現代だからこそもっと特別なものを求め、集め 
                  て作った方が面白いやんって思いますね。自分で日本人の音源 
                  を集める事もそうやし。ブートではないけど実際、「勝君、CONCRETE 
                  GREEN 
                  聴いたで」て奴もおるし、それはしっかりプロモーションにな 
                  ってるって事やと思うんですよ。 
                  A/今回、応募したのは僕なんですけど、「チャンスあるかな? 
                  」て音源送って、政治力とかやなくて、しっかり音楽で選んで 
                  くれたってのが一番嬉しかったですね。 

                  なるほど、話は変わるんですけど、野球とか好きですか? 
                  A&勝/(笑)まあ結構、好きっすよ。 

                  では自分を野球選手に例えると?例えば、僕はSEEDA君なら広 
                  島の前田ってイメージで...シンゴ☆西成君なら清原って感じな 
                  んですけど? 
                  A/あ〜、確かに(笑)。前田は天才肌ですよね。 
                  勝/僕は近所でおっちゃんに、「オマエ赤星に似てんな?」て 
                  言われたり、まあ、それは顔の話なんですけどね。僕はキャラ 
                  的にはまだ芽の出てない、鳴尾浜の二軍におる奴とかやないで 
                  すかね。 

                  昔は阪神でいっちゃん球早いのが池田とかで、MAX140キロとか 
                  やったのが、今は敗戦処理でも150キロとか投げますよね? 
                  勝/湯舟とか中西とか、めっちゃ球遅かったっすよね。郭李とかも凄 
                  かったのに、阪神来たらコレかよ?みたいな。 

                  阪神投手陣もそうやけど、今ってMCも全般的にレベルが上がっ 
                  てると思うんですよ。同業者の作品はチェックしますか? 
                  勝/僕はあまり聴かない方ですね。けど、昔から上手いラッパ 
                  ーは沢山居る思うし、皆が気付いてなかった部分もあると思う 
                  。 
                  A/僕は色々チェックしますね。昔は聴くと影響受けそうな気が 
                  して、日本語を避けてた時期もあったんですけど、今は色んな 
                  奴がいて単純に面白いってのもあるし。 
                  最近の音源やとSEEDA君、NORIKIYO君、BES君とか聴いて、カッ 
                  コよかったですね。トラックもフロウも最上級って感じで。 

                  ヒップホップ以外で一緒に仕事をしてみたい人は? 
                  勝/ケンコバの元相方、村越周司ですね。昔からファンなんで 
                  す。 
                  A/中田英寿。メディアの伝えるイメージでは無愛想な感じやけ 
                  ど、本当の所は色んな愛を持ってそうやし、話してみたいです 
                  ね。 

                  今後の展望は? 
                  A/THE FLEX UNITEはアルバム用にトラックを集めてる段階で、 
                  年内には出したいですね。それまでにMIX CDとかストリート物 
                  を1、2発作る予定です。 
                  勝/FLEXは名前の通り自由にやらせてもらって、僕は他に最近ASTREET 
                  ってユニットもやってるんですよ。メンツは僕とGEBOさん(ART 
                  OF VIBES 
                  )、悠然(COE-LA-CANTH)、醍福(ZIOPS)、DJ A-1。 
                  ASTREET名義で6月にはMIX CD、その後アルバム。間髪入れずに 
                  出していきたい。 

                  折角の機会なんで、DJ A-1君についても詳しく紹介してもらえ 
                  ますか? 
                  勝/A-1君はSHING02のバックDJでもあり、泉州の血が流れてる 
                  人。5年くらいカリフォルニアにいて大阪に帰ってきて、日本 
                  のヒップホップを盛り上げようとしてる人なんです。「日本人 
                  がLUDACRISかけても誰も得せえへんで」って考え方もあの人の 
                  影響で、「敏腕舞句」て日本語ラップだけのMIX CDにも参加さ 
                  せてもらって、凄くお世話になってますね。 

                  では最後に一言。 
                  勝/音楽で対話していきたいですね。しょうもないしがらみと 
                  か無しで、単純に「オマエのラップはヤバいな」とかで知り合 
                  いが増えてくのが好きなんですよ。 
                  A/好きな事をノリでやれて、もっと音楽で金をゲット出来るよ 
                  うな環境を作りたい。まあでも、最後はHIPHOPへの情熱やと思 
                  うんですよ。ヤルしかないっすわ! 

                  THE FLEX UNITE MY SPACE
                  インタビュアー/浦田 威

                  2008-06-09 22:11:00投稿者 : SEEDA

                    ZEUS from YELLOW DIAMOND CRU CCG.6インタビューpt.1 by TOYKOBRONX

                    「CONCRETE GREEN1〜5」「WHITE CHRISTMAS」を経て、 
                    遂にセカンドシーズンに突入したCONCRETE GREENのVOL.6 
                    に「GLAND SLAM」「Z&B BEGINNING」の2曲を提供した 
                    ZEUSは現在若干21歳のラッパーだが、昨年5月にはストリート流 
                    通ながら高品質なソロアルバム「GRAND SLAM」をリリースしてい 
                    る。 既に渋さすら感じさせる落ち着いた声と巧みなフロー、若 
                    くして家族を抱える一人の父親として、人間臭さを残しながらも決して 
                    コミカルになることなく、あくまでクールな視点でストリートや仲間と 
                    過ごすかけがいのない日々を綴った歌詞の高いクオリティーは、早速若 
                    手の域では語れない可能性を感じさせる。最近アルバム「MIC N'   
                    ROSES」をリリースし、CCG6で「Z&B BEGINNING」に 
                    ZEUSと共に参加ているMC、バラガキも所属するYELLOW DIAMOND  
                    CREWと共に東京を中心に精力的な活動を繰り広げている。今は年齢から 
                    若手として語られることも多いZEUSだが、このまま順調にキャリ 
                    アを積んで行けば近い将来にシーンのトップの一角を担う存在になる事 
                    は間違いないだろう。音や歌詞についてはCCGやアルバムを聴い 
                    てもらえば分かるので野暮な説明や解説はしないが、インタビューを読 
                    んで貰えばZEUSの真摯なミュージシャンシップと意識の高さを感 
                    じ取ってもらえると思う。

                    東京ブロンクス(以下TB):では簡単な自己紹介をお願いします。


                    ZEUS(以下Z):ZEUSです。YELLOW DIAMOND CREW(以下Y.D.C)に所属してま す。

                    TB:ラップを始めたのはいつ頃?

                    Z:自分が始めたのは17歳の時ですね。高校2年くらいの時だと思うんで。

                    TB:ラップをしようと思ったきっかけは?

                    Z:一番最初は中1の頃とかは普通にJ−POPとかを聴いてたんですけど、何か ピンと来てなくて。一番最初にくらったのはキングギドラですね。で、(2004年の)9.11 に妄走族の進行作戦のLIVEがクアトロであったんですけど、地元の奴と観に 行って、その帰りに一緒に観に行った今も一緒に活動してるメンバーのSPAWNと T-DOGGの3人で「これやるしかないでしょ!」って言って始めたっすね(笑)。

                    TB:じゃあ海外のHIPHOP聴いて始めた訳じゃないんだ?

                    Z:始まりはやっぱり日本語ラップに衝撃を受けましたね。何か奥が深いみた いな。そのちょっと後から向こう(US)も聴くようになりましたね。2パック に最初ハマりました、その後に俺らの世代だとエミネムとかが勢い凄かったで すね。エミネムすげーなーとか思って、その後は色々手を伸ばしてみたりしま したね。でも俺HIPHOPだけじゃなくていいなって思ったのは結構聞き入っちゃいます。

                    TB:HIPHOP以外だとどんな音楽を聴いてるの?

                    Z:最近なんかはSAM&DAVEのベストを聞いてます。

                    TB:SAM&DAVE!相当渋い趣味だね。

                    Z:あとレゲエも好きだし、最近は神さん(妄走族)の影響とかで演歌なんかも 身にしみ感じがしていいなと思って。

                    TB:グループじゃなくてソロでファーストアルバム作ろうと思ったのは?

                    Z:グループでやるんだったらそれでも良かったんですけど、特に周りにそう いう気配がなかったんで、俺自身で一発作ってみようかなと思って。別に金儲 けが出来るとか考えてなかったんで、自分の思ってる事歌えればいいかなと 思って。あれは自分が19歳の時に作って、リリースしたのが二十歳の時でし たね。今回のCCGに入ってる曲もそうなんですけど、音もY.G.S.P(Young Ground Sound Production)っていう同い年の身近なトラックメイカー( MBO & SHUMA) の2人がやってくれてるんですけど、ほとんど身内でやってるんで制 作費は殆どかかってないですね。

                    TB:どうやって歌詞を書いてる?

                    Z:出だしからリアルタイムで書いて行きます。止まったらまた最初に戻って ずっと書いて行く感じですね。

                    TB:ラップでやって行きたいと思った瞬間とかってあったのかな?

                    Z:最初始めた時はとにかく暇だったですし、はまってるモンとか夢とかも特 に無くて、遊ぶことって言ったらとにかくたまって、話しての繰り返しで (笑)。

                    TB:それは三茶で?

                    Z:ずっと三茶周辺で遊んでました。公園とかでサッカーとか野球やったり酒 飲んだりしてました。

                    TB:高校は卒業した?

                    Z:高校は苦労して卒業しました。その後はしばらく適当に生きて。そしたら親にやりたいことやるんだったら出てけよって言われて、家を出まし た。バイト先のオーナーに50万くらい借りてそこで働かせてもらいながら金 返して。

                    TB:子供が出来たのはいつ頃の話なのかな?

                    Z:19歳終わりの頃だと思います。今の嫁と話し合って生むかってなって。 色々仕事はしていたんですけど、前々から音楽の裏っていうか仕組みみたいの を知りたかったし、前々からちょっと手伝わさせてもらったりもしてたん で、 それで今の会社(KIX)に入れさせて貰った感じですね。

                    TB:その歳で結構色んな経験をしてるね。

                    Z:人生って何なのかなってよく考えるんですよね。あたりまえですけど楽し い事も、苦しいし事もあるじゃないですか。波もあるし。地平線みたいです ね。笑

                    TB:歌詞書く時に気をつけてることとかってある?

                    Z:音と言葉が上手くマッチして音楽なんじゃないかと思ってるんで、ビート に合わせてフローを上手く乗っけるっていうかその変は意識してますね。

                    TB:1stではそこらへんは上手く行ったと思う?

                    Z:上手くいってないですね。もっと煮込めますよね。

                    TB:ラフな曲を積み重ねるよりは、納得出来るカッチリした物を作りたい?

                    Z:そうですね。もちろん1st出した時は納得いってたんですけど、それでまた 時間が経って、ピンとこなくなりました。もっとイイモノ作らないとな、と。

                    TB:1stを作ってる時に最初だしCDRで良いやとか考えなかった?

                    Z:人によってやり方は色々あると思うんですけど、HIPHOPにドップリはまっ てたんで、それがもし売れなかったとしても自分の納得出来る曲に値段をつけ て売ること自体にひとつの価値があるのかなというか。勝負してみました。

                    TB:なるほどね。同世代のラッパーと比べると凄く意識が高いよね。

                    Z:そうやって評価してくれる人がいると嬉しいですよね。

                    TB:自分的にここだけは他のアーティストに負けないっていうポイントとかあ るのかな?

                    Z:ヘマもこきますし、落ちる時もありますし、酔っぱらって潰れる時もあり ますし。けどなんとかマイク掴んでますよってとこです。

                    TB:最近はどんなイベントに出てる?

                    Z:2ヶ月に1回渋谷のEGGMANで「STYLE」っていうイベントをSPAWNが打って るんですけど、1回目は般若さんと神さんに出てもらって、この前は ESSENCIALに出てもらいました。「A+」とかMASARUさんがやってる「縁街〜 YEN TOWN〜」にも出させてもらったりしてますね。GAS PNICとかでもやったり してますよ。

                    TB:今後の予定は?

                    Z:とりあえずもう1枚アルバムをストリートで出そうかなと思ってて、 1st 出して繋がったコネクションとかもあるんで、2ndはそれをちょっと織り交ぜ て作りたいと思ってます。

                    TB:リリースの時期はもう決まってる?

                    Z:そうすね。あくまで本当に予定なんですけど、11月くらいに出せたら良い なと思ってます。Y.D.Cのアルバムもやろうよって話しが出てたりするんで、 まだちょっと分からないですね。

                    TB:じゃあ、最後にCCGブログをみてる人に一言お願いします。

                    Z:CCGに参加するのは初なんで、CHECKしてもらって、良いと思ってもらえれ ば、それにこした事はないし、悪いと思われたらしょうがないですよね、それ で良いんじゃないですかね(笑)。俺は良い物が作れればそれで満足です。

                    TB:ありがとうございました。


                    check out ZEUS MYSPACE!!!


                    2008-06-06 11:00:00投稿者 : SEEDA
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